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太平記

千剣破城軍事
彼手の兵五千余人思切て、討共射其用ず、乗越乗越、城の逆木一重引破て、切岸の下迄ぞ攻たりける、〈○中略〉此時城の中より切岸の上に横へて置たる大木十計切て落し懸たりける間、将棊倒おする如く、寄手四五百人、圧に被討て死にけり