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増補雅言集覧
二/以
いらる〈所煎にて胸おやく、こがすなどに同、せきたつ也、俗のせか〳〵する意也、○中略〉 補〈(中略)文雄雲、(中略)こはもと草の茎などにある苛より出たる語にて、苛はあたり難き物故に、性急なるおいらち、いらだつなどいひ、さて転じては、物おいそぐ事にいへるなるべし、俗にせきこむといふに同じ、広足雲、(中略)煎といふ語も、火勢にこがして、其物お強くするなれば、同言なるべくおぼゆ、〉