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新撰長禄完正記
去る程に其歳〈○完正二年〉の夏の比迄、政長〈○畠山〉よりも人衆お不出、城よりもかヽらず、対陣取て有しが、短気(○○)成義就〈○畠山〉衆、岳山にて評定しけるは、いつ迄加様に兵粮詰にせられ、冥冥と有らんより、弘川に乱入、有無の合戦に運命お見るべしとて、〈○下略〉