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古事記

此八千矛神将婚高志国之沼河比売幸行之時、到其沼河比売之家歌曰、夜知富許能(やちほこの)、迦微能美許登波かみのみことは、夜斯麻久爾(やしまくに)、都麻麻岐迦泥氐(つままぎかねて)、登富登富斯(とほとほし)、故志能久邇邇(こしのくにに)、佐加志売遠(さかしめお)、阿理登岐加志氐(ありときかして)、久波志売遠(くはしめお)、阿理登伎許志氐(ありときこして)、佐用婆比爾(さよばひに)、阿理多多斯(ありたたし)、用婆比邇(よばひに)、阿理加用婆勢(ありかよはせ)、多知賀遠母(たちがおも)、伊麻陀登加受氐(いまだとかずて)、淤須比遠母(おすひおも)、伊麻陀登加泥婆(いまだとかねば)、遠登売能(おとめの)、那須夜伊多斗遠(なすやいたどお)、淤曾夫良比(おそぶらひ)、和何多多勢礼婆(わがたたせれば)、比許豆良比(ひこづらひ)、和何多多勢礼婆(わがたたせれば)、阿遠夜麻邇(あおやまに)、奴延波那伎(ぬえはなき)、佐怒都登理(さぬつとり)、岐芸斯波登与牟(きヾしはとよ肱)、爾波都登理(にはつとり)、迦祁波那久(かけはなく)、宇礼多久母(うれたくも)、那久那留登理加(なくなるとりか)、許能登理母(このとりも)、宇知夜米許世泥(うちやめこせね)、伊斯多布夜(いしたふや)、阿麻波勢豆加比(あまはせつかひ)、許登能(ことの)、加多理其登母(かたりごとも)、許遠婆(こおば)、爾其沼河日売、未開戸、自内歌曰、夜知富許能(やちほこの)、迦微能美許等(かみのみこと)、怒延久佐能(ぬえくさの)、売邇志阿礼婆(めにしあれば)、和何許許呂(わがこころ)、宇良須能登理叙(うらすのとりぞ)、伊麻許曾婆(いまこそは)、知杼理邇阿良米(ちどりにあらめ)、能知波(のちは)、那杼理爾阿良牟遠(なとりにあらむお)、伊能知波(いのちは)、那志勢多麻比曾(なしせたまひそ)、伊斯多布夜(いしたふや)、阿麻波世豆迦比(あまはせづかひ)、許登能(ことの)、加多理碁登母(かたりごとも)、許遠婆(こおば)、阿遠夜麻邇(あおやまに)、比賀迦久良婆(ひがかくらば)、奴婆多麻能(ぬばたまの)、用波伊伝那牟(よはいでなむ)、阿佐比能(あさひの)、恵美佐迦延岐氐(えみさかえきて)、多久豆怒能(たくづぬの)、斯路岐多陀牟岐(しろきたゞむき)、阿和由岐能(あわゆきの)、和加夜流牟泥遠(わかやるむねお)、曾陀多岐(そたたき)、多多岐麻那賀理(たたきまながり)、麻多麻伝(またまで)、多麻伝佐斯麻岐(たまでさしまき)、毛毛那賀爾(ももながに)、伊波那佐牟遠(いはなさむお)、阿夜爾那古斐岐許志(あやになこひきこし)、夜知富許能(やちほこの)、迦微能美許登(かみのみこと)、許登能(ことの)、迦多理碁登母(かたりごとも)、許遠婆(こおば)、故其夜者、不合而、明日夜為御合也、