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春波楼筆記
支那の文字甚多し、援に悦の字お掲ぐ、悦、怡、歓、喜、欣、忻、懌、昪、忔、歓、〓、〓、夷、紓、欣、愹惣、喜喜㦏怤欣、欣、原、台、〓〓、嘉、愉、慆欯、衎の属、これ悦の浅深、或は悲中の悦、懼の中に悦お生じ、其意味あり、彼の国は文字お以て符契とす、故に文字お離れては言語意味通ぜず、倉卒に言ふ時は、貴人と雖、頭お振り動し形容して談語す、