[p.0732]
壒囊抄

につことふらいと雲何字ぞ
莞爾と書てにこやか也とよむ、仍て莞爾の二字お、太平記などにも、にことわらふとよませたり、論語には、夫子莞爾而笑曰くと雲り、少し笑貌と註す、其心協へり、委くはにこやかにわらふと雲心歟、但遊仙窟には、〓瞃とにこやかなりとよめり、是も目篇の字なれば同心歟、