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源平盛衰記
三十三
光隆卿向木曾許、附木曾院参頑事
木曾庭上おねり廻り、彼方此方お立渡て、穴面白の大戸や、せとや、中戸にも絵書たり、下内にも唐紙押たりとぞ嘆たりける、殿上階下男女畏しさに、え咲はで、忍音に咲壼に入てぞ咲(○○○○○○○)ける、