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倭訓栞
前編三/伊
いきどほり 憤おいふ、論語に慍およめり怒廻(いかりもとほ)るの義、かり反き、もお略せしなり、日本紀に懐悒お訓じ、歌にもよむ也、新撰字鏡に、悁おいきとろしとよみ、日本紀の歌にいきどへろしもと見えたり、へろ反ほなり、
○按ずるに、いきどほるに憤と悒との二義あり、宜しく憂条お参照すべし、