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万葉集
十五
到壱岐島雪連宅満忽遇鬼病死去之時作歌一首〈並〉短歌
須売呂伎能(すめろぎの)等保能朝廷等(とほのみかどと)可良国爾(からくにに)、和多流和我世波(わたるわがせは)、伊弊妣等能(いへびとの)、伊波比麻多禰可(いはひまたねか)、多太未可母(たたみかも)、安夜麻知之家牟(あやまちしけん)、安吉佐良婆(あきさらば)、可弊里麻左牟等(かへりまさむと)、多良知禰能(たらちねの)、波波爾麻于之氐(ははにまうして)、等伎毛須疑(卜きもすぎ)、都奇母倍奴礼婆(つきもへぬれば)、今日可許牟(けふかこむ)、明日蒙許武登(あすかもこむと)、伊弊比等波(いへびとは)、麻知故布良牟爾(まちこふらむに)、等保能久爾(とほのくに)、伊麻太毛都可受(いまだもつかず)、也麻等乎毛(やまとおも)、登保久左可里氐(とほくさかりて)、伊波我禰乃(いはがねの)、安良伎之麻禰爾(あらきしまねに)、夜杼里須流君(やどりするきみ)、〈○反歌略〉