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鳩巣小説

一越前の一伯忠直卿は隠れもなき暴君なり、〈○中略〉夜に入て壱岐〈○諫臣杉田氏〉お召候故、壱岐覚悟お極め、今昼の義につき、定て死罪に仰付らるべきと存候間、必うろた(○○○○)へ申まじき旨、妻子に申聞せ置、登城仕る処、〈○下略〉