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類聚名物考
言語十七
ねたむ 嫉妬
嫉妬の二字おわかちていへば、その義異なり、嫉はよき人おいみてそこなはんとするおいふ、妬は男女の色によりて、ねたむお雲へども、二字連ねては、いづれおもいふなり、散対の異なる意有り、文選、離騒賦、〈屈平〉羌内恕己以量人兮、各興心而嫉妬、注、王逸曰、害賢為嫉害色為妬、