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万葉集
十三/相聞
柿本朝臣人麿歌集歌曰
葦原(あしはらの)、水穂国者(みづほのくには)、神在随(かんながら)、事挙不為国(ことあげせぬくに)、雖然(しかれども)、辞学叙吾為(ことあげぞわがする)、言幸(ことさきく)、真福座跡(まさきくませと)、恙無(つヽみなく)、福座者(さきくいまさば)、荒磯浪(ありそなみ)、有毛見登(ありてもみんと)、百重浪(もヽへなみ)、千重浪敷爾(ちへなみしきに)、言上為吾(ことあげするわれ)、
反歌
志貴島(しきしまの)、倭国者(やまとのくには)、事霊之(ことだまの)、所佐国叙(たすくるくにぞ)、真福与具(まさきくありこそ)、 ○按ずるに、言霊の事は、文学部国語学篇に載せたり、