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倭訓栞
前編二/阿
あぎとふ 日本紀に噞喁傾浮、又得言およめり、古事記に阿芸登比と書り、腮お経る義なるべし、又魚の水上に浮み口お開き、言問やうのかたちおいふなり、蜻蛉日記にも、手お掻面お振、そこらの人のあぎとふやうにすれば、といへる是なり、