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空穂物語
初秋二
なかたゞのあそんは、〈○中略〉このほたるおつゝみながら、うそぶく時に、うへいととく御覧つけて、なおしの御袖にうつしとりて、〈○中略〉かの内侍のかみのほどちかきに、このほたるおさしよせて、つゝみながらうそぶき給へば、〈○下略〉