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平家物語

大臣流罪の事
関白殿おば、太宰のそつにうつして、ちんぜいへとぞ聞えし、〈○中略〉本より罪なくして(○○○○○)、配所の月お見ん(○○○○○○○)といふことお、心ある際の人の願ふことなれば、大臣敢て事ともし給はず、