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連集良材
麓の塵つもりて山と成(○○○○○○○○○○)雲事お地盤として、此発句はたとへていへる句也、山桜の一花咲出たるは山と成べき麓に、ちりのすこしたまれるがごとし、此ちり積て山と成如、此山桜も一花みえそめて、山桜と咲なすべき由の句なるべし、不可説の妙句也、
一はなやふもとのちりの山ざくら 兼載