[p.0890][p.0891]
源平盛衰記

五節夜闇打附五節始並周成王臣下事同年十一月の五節二十三日の豊明の節会の夜、闇打にせんと支度あり、忠盛此事風聞て、我右筆の身に非ず、武勇の家に生れて、今此恥にあはん事、為身為家心うかるべし、又此事お聞ながら、出仕お留んも雲甲斐なし、所詮身お全して君に仕るは忠臣の法(○○○○○○○○○○○○○○)と雲事ありと雲て、内々有用意、〈○下略〉