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義経記

土佐房よしつねの討手に上る事
土佐おからめて参りて候と申しければ、〈○中略〉いきて帰りたくはかへさんずるぞ、いかにと仰られければかうべ地に付て、猩々は血おおしむ(○○○○○○○○)、さいは角おおしむ(○○○○○○○○)、日本の武士は名おおしむ(○○○○○○○○○○)と申事の候、