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塩尻
十八
義教将軍の時、松浦肥前守源茂、御数寄ごとに、赤塗の烏〓子お著して参りしかば、将軍其姿お自画図して賜ひし、茂、剃染の後、かの像お南禅寺に納めしとかや、当時の諺に、すきに赤烏〓子(○○○○○○○)といひけるは、この故事也とそ、