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今昔物語
二十八
信濃守藤原陳忠落入御坂語第卅八
守答ふる様、落入つる時に、〈○中略〉其の木に平茸の多く生たりつれば難見棄くて、先づ手の及びつる限り取て、旅籠に入れて上つる也、未だ残りや有つらむ、雲はむ方無く多かりつる物かな、〈○中略〉女等よ、宝の山に入て手お空くして返(○○○○○○○○○○○○○)たらむ心地ぞする、V 砂石集