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太平記

足利殿御上洛事
其上誓言は神も不受とこそ申習はして候へ、設ひ偽て起請の詞被載候其、仏神などか忠烈の志お守らせ給はで候べき、就中御子息と御台とは、鎌倉に留置進せられん事、大儀の前の少事(○○○○○○○)にて候へば、強に御心お可れ被ん煩に非ず、