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義経記

伊勢三郎義経の臣下に初て成事
御ざうし今夜一夜はたゞかし給へ、色おも香おも知る人そしるとて、とおさぶらひへするりと入てこそおはしける、女力およばず、内に入て、おとなしき人にいかにせんずるぞといひければ、一河のな(○○○○)、がれおくむもみなたしやうのえん(○○○○○○○○○○○○○○○)なり、なにかくるしく候べき、〈○下略〉