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清水物語

四条四条の辻に、こま物みせとて、たなひとつに、色々さま〴〵の物お取あつめておき、人の用次第にうるものゝ候、此者に一色にてもあつらへて見候へば、いづれにてもわがしよくにはあらず候、上手のしおきたるお読売にいたし候間、御用ならば、其人にあつらへてまいらせんといふ、学文にもうけ売(○○○○○○○)の人こそおほく候へ、