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古今著聞集
十六/興言利口
建長元年閑院殿焼失の次日、宮左衛門なにがしとかやいふもの、ぼんのくぼに太刀はき(○○○○○○○○○○)、袖くゝりて、昨日の焼亡に、醍醐に候所にまかり候てはせまいらず候とて、大納言の二品のつぼねへ参りたりける、人々平給する事かぎりなし、