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渡辺幸庵対話
予は左様の事不存、総て押立たる尚歯の会、此度ともに日本に三度とかや雲へり、左もあるか不知、連衆の年数に限り有、余りは不宜、不足はならぬ事といへり、年齢共詩か歌かに達し、其うへ手蹟も入なり、今の作お自分に書く故、世にむく犬の如くに年計り寄りたる(○○○○○○○○○○○○○○)とて、かならず是お撰ゆへに、古今希にある事といふか、