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十訓抄

第七可専思慮事
乾燥の土の中より、隻一度に水お得事はかたかるべし、自又不能不忠の者もよきためしもあれども、それは前生の宿縁厚くこたへて有様こそはあるらめ、打任せたる習ひとたのまん鵜のまねする烏(○○○○○○○)に似たり、株お守る愚夫にことならず、