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源平盛衰記
二十四
南都合戦同焼失附胡徳楽河南浦楽事
播磨国住人頑井庄下司次郎大夫俊方と雲者、重衡朝臣の下知に依て、楯お破て続松として、酒野在家より火お懸たり、師走廿日あまりの事なれば、折節乾の風烈して、黒煙寺内に吹覆、大衆猛火に責られ、炎に咽ければ、不堪して、蜘の子お散す(○○○○○○)が如く落行けり、