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古今著聞集
五/和歌
永万元年九月十四日、五更におよびて、頭亮の書札とて、かみやがみにたてぶみたる文お、頭中将家通朝臣のもとへもて来りけり、〈○中略〉もとのごとくかみやがみにたてぶみて、使にかへしたびて、月おも御覧せで、御よるなれば(○○○○○○)此御ふみまいらするにおよばず、もし兼事ならば、あすもてまいれといはせてかへしければ、使しぶるけしきながらもて帰りけり、