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万葉集
九/雑歌
天平元年己巳冬十二月、歌一首〈並〉短歌、
虚蝉乃(うつせみの)、世人有者(よのひとなれば)、大王之(おほきみの)、御命恐弥(みことかしこみ)、礒城島能(しきしまの)、日本国乃(やまとのくにの)、石上(いそののかみ)、振里爾(ふりにしさとに)、紐不解(ひもとかず)、丸寐(まろね/○○)乎為者(おすれば)、吾衣有(わがきたる)、服者(ころもは)奈礼奴(なれぬ)、毎見(みるごと)、恋者(にこひは)雖益(まされど)、〈○下略〉