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源氏物語
二十/槿
ふることゞものそこはかとなきうちはじめ、きこえつくし給へど、御みゝもおどろかずねぶたきに、宮もあくびうちし給て、よひまどひおし侍れば、物もえ聞えやらずと、の給ふほどもなく、いびきとかきゝしらぬおとすれば、〈○下略〉