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古事記伝

碾転者は許伊麻呂毘氐婆(こいまろびてば)〈婆は濁音なり、氐婆は多良婆の意なり、〉と訓べし、万葉三〈五十八丁〉に展転(こいまろび)と見ゆ、〈十の五十四丁、十三の廿九丁にもあり、〉許伊(こい)は臥伏(ふす)お雲て、又万葉に即反側(こいふす)、臥有(こやせる)なども多く見ゆ、仮字は許伊(こい)なり、此も万葉にあり、