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早雲寺殿廿一箇条
一手水(○○)おつかはぬさきに、厠より厩庭門外迄見めぐり、先掃除すべき所お、にあひの者にいひ付、手水おはやくつかふべし、水はありものなればとて、多くうがひし捨べからず、家のうちなればとて、たかく声はらひする事、人にはゞからぬ体にて聞にくし、ひそかにつかふべし、天に躅地に蹐すといふ事あり、