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常山紀談

東照宮〈○徳川家康〉信長に御対面の時松永弾正久秀かたへにあり、信長此老翁は世人のなしがたき事三つなしたる者なり、将軍お殺し奉り、又己が主君の三好お殺し、南都の大仏殿お焚たる、松永と申者なりと、申されしに、松永汗おながして赤面せり、