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仁は、めぐむと雲ひ、又いたむと雲ふ、即ち慈愛惻隠の心お謂ふなり、此篇には仁の解説及び其事蹟お収載す、
度量は、完大にして、能く衆お容るヽお謂ふ、而して人の過誤お咎めず、旧惡お念はず、又己お害せんとする者お宥免するが如き、亦此に属せり、