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小須賀氏聞善
其方〈○島津義久〉之儀、十五年此方御門へ不儀お被致、みつぎ物お不差上、逆心之儀に候間、秀吉出陣いたし、急度可申付候条、可討果義候へ共、其方よりことはりに候間免申候、此上は互に可申通候、隻今神妙成る体にて被罷出候間、諸腰お出し候とて、刀脇差之小尻お、秀吉被持候て、義久江柄の方おなし、みづから御出し被成候お、敵味方見候て、目おさまし、それより筑紫中之物沙汰にて候、