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徳は、めぐみと雲ひ、うつくしびと雲ひ、又いきほひとも雲ふ、即ち善美正大の称にして、専ら人に恵お施し、又は人の其恩に感ずる等の事お謂へり、
陰徳は、陰に徳行お為すお謂ひ、公益は公共の為に利益お計るお謂ふ、井お穿ち、道お修し、橋梁お架し、渡船お儲くるが如き、即ち是なり、