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神代講述抄

神主〈○度会延佳〉のいはく、三子の我お見る事、何んぞ其しかるや、もし我に取て身のいましめとすべきならば、我弱冠の比より、女子の交はりたる興宴の席に臨まず、人とともに博奕の具お手にとらずして、今年五十八歳に至る、其はじめは勉めたりといへども、後は自然の如し、この二事のほか、我にとるべきなしといへり、