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孝義錄
二十一/陸奥
孝行者太右衛門
太右衛門は若松の城下七日町にすめり、〈○中略〉父の忌日には、墓まうでして家にかへり、人々おいましめて、けふは父の忌日なれば、家の内のものも、いかりはらだつ事なかれとて、己も慎てぞ居ける、