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物類称呼
五/言語
おろかにあさましきお、京大坂にてあんた(○○○)、又あんだら(○○○○)共雲、伊勢にてあんがう(○○○○)、又せいふ(○○○)と雲、越中にてだらけ(○○○)と雲、因幡にてだらず(○○○)と雲、信濃にてだぼう(○○○)と雲、俗に馬鹿と雲は、史記、秦趙高故事にもとづけり、 鹿(拾遺)おさして馬と雲人有ければかもおもおしとおもふ也けり、又あほうは秦阿房宮号に出たる詞也とぞ、又たわけ(○○○)とは田分(たわけ)也といふ、〈未詳〉