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倭訓栞
前編二十九/末
まこと 誠、信、真、情、孚、実の類およめり、真言也、言事也、真誠とも連用す、詩語の真成も同じ、俗語の真正も音転なり、実は通じて寔に作る、虚の反対也、真は偽の反対也、情知の語詩に多し、新撰字鏡に党もよめり、大学の苟日新の苟は誠也と注す、良諒おまことにとよむも同じ、固およむはあしゝといへど、神代紀より見えたり、允も信也と注し、但も信也と見ゆ、