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塩尻
四十一
吉長〈○可児才蔵〉家老に竹中久右衛門と雲者ありし、いつにても、我知行半分与ふべしと約せしが、尾州長湫の役後、福島家に仕へ、七百石知行せし時、三百五十石お、竹中に得させしとかや、約お変ぜざりしは、奇特なる哉、