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醒睡笑
二/吝太郎
すぐれてしはき者の、たま〳〵得たる客あり、何おがなとおもひても、在郷の風情なれば、心計やなどゝいふ処へ、豆腐は〳〵と売りに来れり、亭主豆腐お買はん、さりながら小豆の豆腐か、いやいつもの大豆ので候と、それならば買ふまい、めづらしふあるまいほどにと、