[p.0121]
松屋筆記
九十二
力瘤(○○)、力筋(○○)、力毛、
和田酒盛草子〈卅六丁う〉に、朝比奈の三郎が、力の出来るしるしに、左右のうでとかひなに、力筋といふ物が、十四五二三十ふつ〳〵と出にけり、胸におふる力毛、碁盤の面に銅の針おすりならべたるごとく也、筒の筋がひたひへあがり、額の筋が、どうへさがり雲々、按今世ちからこぶといふは、この力筋におなじ、