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大鏡
二/左大臣時平
この大将〈○藤原保忠、中略、〉やまひづき給ひて、さま〴〵のいのりし給ひしに、やくしぎやうのどつきやう、まくらがみにてせさせ給ふに、所謂宮毘羅大将とうちあげたるお、われおくびるとよむ也けりど、おぼしけるおくびやうに、やがてたえいり給へり、〈○り原作ば、拠一本改〉