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日本紀竟宴和歌
得気長足姫天皇 参議大蔵卿正四位下平朝臣惟範
日月乃行久、星躔波可者留止毛、新羅乃国波加知波、可和可之、
ひつきのゆくほしのやどりはかはるともしらぎのくにのかぢはかわかじ
このすめら、新羅にむかひたまふときに、そのくにのきみ、おぢわなゝきて、みふねのまへにく だりていはく、いまよりのち、あめつちとゝもに、みむまかひとならむ、ふねかぢおかはかさず むまのくし、むまのむちおたてまつらむ、またちかひていはく、ひむがしのひの、にしにいで、か はのいしのゝぼりて、あまほしにならずよりは、としごとのみつぎものおば、かゝじといへり、