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書札抜要集
一起請文書様之事附女中誓紙之事
箇条多き時は、発端之作りに、敬白起請文前書の事と書、一色之時も、敬白起請文前書と計書き、事の字お書ぬ也、女中も同文言、男は行字に書、神おろしは楷真也、女中は行草まぜ書、神おろしは行文字也、け条多き時は、右条々と書、一け条の時は、右於相背者と書、扠白紙の上へ牛王お継ぎ、其継目へ掛て梵天帝釈お書也、
一牛王読やう血判之事
牛王お裏がへして、前の紙の上へ横に張り書也、血判も男は左の薬指の血お付る、女は右の薬指の血お付る、先牛王おいたゞき、自筆にて名乗判形お書、小刀にて指おやぶり、上血おしぼり取、二番目の血お小刀の先に付、名乗の判形の間に付る也、女は名の下に付る、