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神護寺文書

阿部氏起請文案〈○端書〉このふみゝ候ぬ、あまがかきたるものに候はず、まいらせて候はゞこそは候はめ、かへす〴〵あさましく候、もしとしてれぜいのさん(冷泉三位)にどのにても、すけつぐにても、あしもりのゆづりぶみまいらせて候はゞ、にほんごくのかみほとけのにくまれお、けのあなごとにかうぶり候て、げぜ、ごしやう、いたづらにてはて候べし、かつはこのてにごらんじあはすべく候、あなかしこ〳〵、
せうきう三ねん十月廿八日 あべのうぢ在判