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吉野楽書
一仙遊霞は斎宮の伊勢へ下給とて、勢多橋にてする楽なれば、人の別れなどの時にはすべからず、斎宮下り玉ふときは、又都へ帰り給なと雲こと有、此故に櫛もわかるヽ人にはとらせず、
○按ずるに、斎宮別の櫛の事は、尚ほ器用部容飾具櫛条に在り、