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倭訓栞
前編四/宇
うまのはなむけ 新撰字鏡に餞およめり、餞は食にかゝり、贐(○)は貨にかゝる、旅立人お送るとて、馬の鼻向の義也、今略してはなむけといへり、拾遺集に、せんと音にても詞書に見えたり、門出お祝ひて、途中恙なからんために、道祖神に手向するなり、