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万葉集
四/相聞
五年〈○神亀〉戌辰、大宰少弐石川足人朝臣遷任、餞于筑前国蘆城駅家歌(○)三首、
天地之(あめつちの)、神毛助与(かみもたすけよ)、草枕(くさまくら)、羈行君之(たびゆくきみが)、至家左右(いへにいたるまで)、
大船之(おほふねの)、念憑師(おもひたのみし)、君之去者吾者将恋名(きみがいなばわれはこひなむな)、直相左石二(たヾにあふまでに)、
山跡道之(やまとぢの)、島乃浦廻爾(しまのうらわに)、縁浪(よするなみ)、間無牟(あひだもなけに)、吾恋巻者(われこひまくば)、
右三首、作者未詳、